毎日茹だるような暑さが続きますね。
この暑さの中、7月末に三重県の水産研究所と真珠養殖場を見学してきました。
真珠養殖作業の一つ、挿核手術は4月下旬から7月下旬に
行われるそうで、ちょうどその挿核の様子を見学させていただくことが
できました。
真珠のおなかの中にメスでちょっと切り口を入れて
核と外套膜片を入れるわけですが、すこしでも
よれていたりすると、変形真珠になってしまったり
するので緊張した様子で行われています。
1000個挿核されたうち、
途中で死んでしまうのが約400個、
浜あげされた約600個のうち、半分は価値なし、
真珠製品として使えるのはたった1割の約100個。
さらに、花珠クラスの珠はほんの1個か2個なのだとか!
きれいな真珠ばかりを目にしていると忘れがちですが
その一粒一粒がさまざまな試練をくぐり抜けた、
とても貴重な品物なのだなと改めて実感しました。
同時に、海と貝がこんなにも美しい真珠を産み出すのだということに、
自然の神秘を感じますね。
英虞湾という、リアス式海岸で波が穏やか、かつ潮の流れが良い
場所で育まれる、まさに〝宝石〟なのですね。
養殖場でアコヤ貝の稚貝(核入れできるサイズまで育てている途中)と
アコヤ貝の貝殻をいただいてきました。
ぜひ、当店までご覧にいらしてくださいね!