ほかの石にはない輝きを放ち、憧れの石として広く愛されるダイヤモンド。

ずっと長く大切にできるダイヤに巡り会うために、ダイヤ選びのポイントをご紹介します。

現在、ダイヤモンドの品質を4Cで評価する方法が、国際的に広く支持されています。

4Cとは、カラットカラークラリティカットの頭文字を集めた総称です。

ひとつひとつの項目について、みていきましょう。

1 カラット

重さを表す単位です。

1カラット(ct)は0.20gで、1gは5ct。

表面積の大きさではありません。

2 カラー

宝石として使えるダイヤモンドの大半には、わずかな色が認められます。

黄色味を帯びていたり、茶色がかっていたり・・。

無色に近ければ近いほど、グレードが高いとされます。

Dから始まり、DEF・・・とアルファベット順にグレードが下がります。

Z以下の、ブルー、ピンク、レッド、パープルなどはっきりとした色合いを持つ石は、

逆に天然のファンシーカラーとして希少価値が高くなります。

    D、E、F  無色

    G、H、I、J ほぼ無色

    K、L、M わずかに無色

            N~R    非常に薄い黄色

    S~Z  薄い黄色

    Z以下はファンシーカラー

3 クラリティ(透明度)

3 クラリティ(透明度)

 ダイヤモンドの輝きに影響するのがクラリティです。

 ダイヤモンドが結晶化するときにできる内包物(インクルージョン)や外部欠陥(カット傷など)があると、

ダイヤに入ってくる光の透過を妨げてしまいます。

 人間で言えば、ほくろのような生まれながらの特徴で、こうした欠陥がないダイヤモンドは本当に稀です。

 熟練したグレーダー(鑑定士)が10倍に拡大して検査しても、石の内部にも外部にも欠点がないものがFL(フローレス)。

 以下、肉眼でも内包物が認められるものまで、11等級に分類されています。

    FL…石の内部にも外部にも欠点なし。入手が難しく、大変高価です。

    IF…内部に欠点なし

    VVS1,VVS2…10倍拡大で発見困難な内包物のあるもの

    VS1,VS2…10倍拡大で発見がやや困難

    SI1,SI2…10倍拡大が容易、肉眼では困難

    I1,I2,I3…肉眼で内包物が容易に発見できるもの

4 カット

 ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、研磨の滑らかさや、対称性、角度などの美しさ、耐久性に応じて

Excellentを最高ランクに、Very Good、Good、Fair、Poorと5等級に分類されます。

カットはダイヤモンドの美しさに人間が関与できる唯一の要素です。

ガラス玉に見える原石も、適切なカットが施されると、輝きが一挙に増します。

 ここまで、4つのCについてご紹介してきましたが、それでは実際にダイヤを選ぶ際に、どこまで品質にこだわればいいのでしょう?

はっきりとランク分けされれば、一番優れたダイヤを求めたくなるのが心情。でも、必ずしもその必要はありません。

ダイヤモンドの価値は、4Cの評価だけで決まるものではなく、その石の持つ独特のテリなど、数値化できない個性・美しさがあります。

大きさを重視するのか、輝きを優先してカットやクラリティに重きを置くのか…

コロナ堂では宝石鑑定士GGの資格を持つスタッフが、お客様が重視される優先順位を伺いながら、

お一人おひとりにとって最高のダイヤモンドをお探ししていきます